富永 悠太TOMINAGA YUTA04
機関名:京都大学
所 属:複合原子力科学研究所
採 用:平成30年10月(電気)

Interview

富永さんが勤務されている京都大学複合原子力科学研究所には
KUR※と呼ばれる最大熱出力5MWの研究用原子炉が設置されています。
そのKURを教員・学生等が安全に利用できるよう日々の運転・保守管理・検査を行うことで、
研究の土台を支えられています。
主に研究用原子炉の運転、計測制御系の保守管理を担当されていますが、
原子炉の運転も主務の一つで、原子炉の起動はいつも緊張感があるそうです。

※Kyoto University Research Reactor

面接前の機関訪問で
仕事を知ろう

KURは共同利用施設で、自分の仕事内容が共同利用で来られた先生方や学生の役に立っていると実感できた時にやりがいを感じます。KURが安全に運転しないと利用者は安心して利用できないと考えた時、自分が任されている運転業務がいかに重要で責任が大きいのかを感じてしまいます。しかし同時に、先生方の研究の土台を支えている縁の下の力持ちとして研究所になくてはならない存在であると感じられます。また、運転業務以外にも計測制御系の保守から施設定期点検まで様々な仕事があるため、自らのスキルアップという面でも魅力的な点であると思います。

のびのびと仕事ができています

民間企業と比べて、ワークライフバランスは非常に充実していると思います。以前の職場で働いていた時に感じていたノルマに追われて休日も休んでいる気がしないといった感覚は、今の職場では感じていません。
また、様々な仕事を任されることが多く、その際に新たな知識が必要だと感じます。現在、私は技術室のHPの作成を担当しているのですが、HTMLやCSS、レイアウトも自分で考えなければならず、大変でした。しかし、同時に自分のやりたいようにやっても大丈夫な職場であるため、大変ながらものびのびと仕事ができています。

Daily Schedule

08:30始 業
メールチェック
09:00会 議
先週の業務報告、
今週の業務予定及び部員教育(週1回)
10:00点 検
核計装及びプロセス計装、安全保護回路(月1回)
12:00昼休み
 
13:00保守業務
計装系統工事に関する
図面確認、報告
14:00点 検
計装機器
15:00打ち合わせ
HP作成、VR研究
17:15終 業

Q&A

Q.仕事をする上で、大切にしているポイントを一つあげてください。
A.協調性を大切にしています。KURの運転業務や保守作業は一人だけでは絶対に出来ません。また複合研では技術職員だけでなく教員の方や共同利用者の方など多くの人と仕事をする機会があります。そういった時に円滑に仕事を進める上でも協調性は大切であると思います。

Q.どうやって仕事を
覚えていきましたか?
A.KURの運転では、起動の前に約1時間かけて点検を行うのですが、その様子を初めて見た時は『絶対無理やん…』と思ってしまうほどの情報量でした。それから約3年経ち、問題なく点検を行えていると思うので、やはり何度も反復することが仕事を覚える上で一番の近道ではないかと思います。

Q.今後の抱負を教えてください。
 
A.来年からKURの運転主任になる資格が貰えるので、主任になれるよう励みます。また、京大本部の先生にアドバイスを頂きながらVRの学習も行っているので、そちらも頑張りたいです。